ロサンゼルスで家を借りるなら?家賃相場とルール解説
カリフォルニアの大きさ、どのくらい?
カリフォルニア州は1850年にアメリカ合衆国の州となり、現在は約3,900万人が暮らす全米でも最大級の州です。その大きさは、日本の本州がすっぽり入ってしまうほど。想像以上にスケールの大きな行政区画なのです。
アメリカでは、行政の単位は州→郡→市の順に成り立っています。
State(州): カリフォルニア州
County(郡): ロサンゼルス郡
City(市):ロサンゼルス市
郡の中には複数の市があり、一部市に属さない直轄地域(unincorporated area)も存在します。日本でいう「県」に近いのがアメリカの「郡」です。
数字で見るカリフォルニア
カリフォルニア州は58郡で成り立っています。そしてサンタモニカやビバリーヒルズ、ドジャースタジアムのあるロサンゼルス郡には88市が所属しています。サンタモニカやビバリーヒルズも細かく言うと、それぞれが市で、市長さんがいます。
ロサンゼルス郡の広さですが、日本の岐阜県と同じくらいで、その中のロサンゼルス市は東京23区の2倍強の広さを有します。
ちなみに、日本人や日系人が今も多く住んでいるトーランス市(ロサンゼルス市の南に位置)は、世田谷区とほぼ同じ広さですが、人口は世田谷区の約七分の一ほど。交通面に関しては、日本の都市部であれば縦横無尽に走る地下鉄とバスを駆使してある程度移動ができるイメージですが、ロサンゼルスは公共交通機関の整備が追い付いていないと言うのか、国土が広すぎると言った方が正しいのか、移動のほぼ100%が車。車無しでの生活はほぼ成り立ちません。コロナでリモートワークが広がったとはいえ、出社必須の会社も多く、1時間以上かけて通勤する人も珍しくないのが現状です。
そんなロサンゼルス市には約390万人が暮らしていますが、全米の中でも特に「賃貸物件に住む割合が高い」都市であり、家賃相場はエリアによって大きく変わります。
ロサンゼルス郡のトーランス市周辺の家賃相場(目安)
少しサンプルを見てみましょう。
1ベッドルーム(1LDKのイメージ):約 $2,000前半 約700sq ft (65平米)
2ベッドルーム:$2,800くらいから 約1,000 sq ft (92平米)
3ベッドルーム:$3,000台半ばから
*アパートメントタイプなのか、一軒家なのか、ゲート付きのコミュニティなのかによっても違いますので一概には言えませんが平均すると上記のような価格帯で、2025年9月の時点の数字を参考にしています。
入居時の条件
物件を賃貸するにあたって、通常下記のような審査が伴ってきます。
収入基準:家賃の 2.5〜3倍が必要(例:$3,000の家賃なら額面で月収 $7,500〜$9,000 以上)
クレジットスコア:信用度を示す重要な審査項目
初期費用:初月の家賃+セキュリティデポジット(敷金、1か月分が多い)
更新と退去のルール
多くの物件は 1年契約 → その後は月ごとの自動更新
退去は 30日前通知 が一般的
敷金からは 必要に応じてクリーニング代や修繕費用 が差し引かれます
家賃の値上げルール
家賃は毎年上昇傾向にありますが、上げ幅には制限があります。
基本:5% + その年の物価上昇率
上限:最大で 10% まで
市ごとに独自のルールがある場合もあるため、自治体の規定を確認することが大切です
カリフォルニアの生活は、日本と比べて土地のスケールが圧倒的に大きく、賃貸事情も異なってきます。ロサンゼルスに住んでみたいけど、実際の家賃相場や生活はどうだろう?と感じた方も多いのではないでしょうか。
カリフォルニアで住宅を賃貸する場合の手順も少し前のブログに書いています。
もし具体的にエリアや物件の情報を知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。