ロサンゼルスの一戸建て価格はなぜ高騰したのか?1990年からの歴史と要因について
こんにちは、ハロウィンが終わったと思ったらあっという間にサンクスギビングが近づいてきていますね!
さて、今回のブログは、南カリフォルニアにお住まい、またはご興味をお持ちの皆さんに、ロサンゼルス郡(LA County)とオレンジ郡(Orange County)の過去30年以上にわたる一戸建て中間価格*のダイナミックな推移を、カリフォルニア不動産協会(C.A.R.)のデータをもとに共有したいと思います。
グラフで一目瞭然ですが、価格は常に一本調子ではありません。この変遷の裏側には、金融政策、世界経済の危機、そしてパンデミックなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
*中間価格とは?不動産取引における中間価格(Median Price)とは、その期間内に取引されたすべての物件価格を低い順から高い順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する価格のこと
下記は住宅ローンの金利の変遷について。
コロナ中にローン金利が3%を切ったのもまだ記憶に新しいところ。
1990年代~2000年代初頭
グラフに沿って見ていきましょう。1990年代初頭、両郡の中間価格は20万ドルを少し超える水準からスタートしました。
しかし、2000年代に入ると市場は劇的な変化を迎えます。低金利政策が住宅ローンを組みやすい環境を作り出し、大規模な住宅ブームが発生。信用力の低い層にまでサブプライムローンの貸し出しが急増し、住宅価格はみるみるうちに急上昇していきました。
2006年〜2008年:住宅バブル崩壊とリーマン・ショック
急速に上がった価格は、やがて現実的な限界を迎えます。
ローン返済の破綻(2006年〜): 住宅価格が下落し始めた頃、多くの変動金利ローンの金利が上昇に転じました。これにより、ローンの返済ができなくなる人が続出。過度にインフレした住宅価格は、人々の実際の収入を遥かに超えて取引されていたことが露呈しました。
世界金融危機(2008年9月): 誰もが知るリーマン・ブラザーズの破綻が、世界的な金融パニックと景気後退(リセッション)を引き起こしました。
過大評価されていた住宅価格は、このバブル崩壊を機により現実的な水準への修正を求められます。結果として、銀行による差し押さえ(Foreclosure)や、市場価格を下回るショートセール(Short Sale)が急増し、価格は大きく下落することになりました。
2010年代以降:回復、そしてコロナ禍での再高騰
落ち込みから抜け出すには時間を要しましたが、市場は着実に回復し、再び上昇傾向へと転じます。
特に、コロナ禍(COVID-19)に入ってからの上昇は目覚ましいものがあります。
住宅の重要性の高まり: リモートワークの普及などで、「家」の機能や空間の重要性が飛躍的に高まりました。
インフレの重なり: 歴史的なインフレが資産価値を押し上げました。
その結果、現在の一戸建て中間価格は、約10年前(2015年頃)と比較して約1.9倍にまで高騰している状況です。
もちろんカリフォルニアの不動産市場に限ったことではありませんが、過去の歴史から、外部環境の変化に非常に敏感であることが分かります。
さて、次回は、このダイナミックな市場が今年2025年にどのように推移しているのか、そして2026年の住宅マーケットはどのように予測されているのかを深掘りしてお届けしたいと思います。