2026年予測 ― カリフォルニア不動産市場の最新見通し

前回は1990年からの価格の歴史を振り返りましたが、今回は2025年の現状と2026年の予測に焦点を当てます。カリフォルニア不動産協会(C.A.R.)が10月に発表した最新のデータに基づき、来年の市場がどのように進むのかを見ていきましょう。

住宅市場の動向は、国内経済全体と密接に結びついています。2026年の市場予測を理解するために、まずは以下の重要指標の予測値を確認しましょう。

1. 国内総生産 (GDP)

国の経済のバロメーターですね。今のところ2025年は前年比1.3%アップで着地するのではないかと予想されていますが、2026年は1%の伸び率との予想

2. 非農業部門雇用者数 (Nonfarm Job Growth):

農業部門以外の産業で働く就業者の数ですが③の失業者数と合わせて景気の動向を判断するための重要な指標になります

3. 失業者数 (Unemployment)

こちらも0.3%増との予想

4. 消費者物価指数 (CPI)

物価の変動ですがこちらも3%前後上昇が見込まれています。

5. 実質可処分所得 (Real Disposable Income)

端的に言うと個人や家計が税金を支払った後にどれだけ自由に使えるお金があるかということですが、こちらも今年とほぼ変わらない伸び率となっています。住宅価格の高騰に対し、個人の購買力向上は緩やか、との見方。

経済の動向予測を受けて、カリフォルニアの不動産市場2026年の予想ですが

6. 一戸建ての販売数と前年比

今現在、2025年は269,000戸の販売件数での着地を想定しており、来年2026年はそれから2%アップの274,400件との予想。コロナ以前の販売件数(その頃は軒並み40万戸以上/年の売買があっていました)にはやはりまだ及ばず、ここ数年はほぼ横ばいのような状況です。

7.  家の中間価格予想と前年比

不動産取引における中間価格(Median Price)とは、その期間内に取引されたすべての物件価格を低い順から高い順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する価格を指します。平均価格ではありません。そして来年はいよいよ中間価格も$90万ドル越えになるのでしょうか。3.6%上昇との予想。

8. 住宅の取得のしやすさを表す数値

家庭(個人)の収入が家を持つ(ローンを組める)だけの十分な所得を確保できているかということですが、低ければ低いほど取得が困難なことを示す数値です。2020年までは30%台でしたがここ数年は10%台にまで下がっており、それは来年も継続するとの見通し。住宅価格の高騰に賃金上昇が追い付いていない状況が続いていると言えます。

9. 30年ローンの固定金利予測

数年前と比較して多少下がっては来ているものの、6%あたりで着地するのではないのかという予想。先日のニュースでトランプ大統領は50年ローンの可能性にも言及していましたが、期間を長くしたからと言って本当に上記の住宅の取得のしやすさにつながるのか。50年でローンを組んだ場合、30年期間で組んだ場合よりも月々の支払いは抑えられたとしても、全体での支払額を見ると支払者の負担はさらに増えるため、やはり金利が少しでも下がってくれる方が良い、とのローン業界の方から声も。

2026年も不動産業界の動向を随時アップデートしていきたいと思います。

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注: 上記の内容はカリフォルニア不動産協会の資料に基づいて作成していますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料の内容は作成時点のものであり、上記のいかなる内容も将来の市場環境等を保証するものではありません。

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