家の名義の取り方 前編
5月に入り、不動産マーケットもかなり活発になってきました。イランとアメリカの緊張の影響で原油価格が上昇し、それに伴い金利にも影響が出ており、「いつが売り時・買い時なのか」「買い手市場なのか売り手市場なのか」、判断が難しい状況が続いています。
そのような中でも、ここサウスベイエリアは引き続き強い需要に支えられており、物件が市場に出ると比較的早く買い手が見つかる傾向にあります。現在も売り手優位の市場(複数オファーが入りやすい状況)と言えるでしょう。5月1日現在、トーランスだけでも118件の物件がエスクロー進行中となっており、あちらこちらでオープンハウスの看板を見かける機会も格段に増えました。
さて、物件を購入する際には「名義(タイトル)」が買主へ移転されます。郡のレコーディングオフィスで登記が完了した時点で、正式な引き渡しとなります。今回は、この「名義の持ち方(タイトルの種類)」について簡単にご紹介します。
不動産の名義には主に以下の6つの種類があり、名義の取り方は英語ではVestingと言われ、誰がどのような形で所有しているか、を示す言葉です。
Community Property
Community Property with Right of Survivorship
Joint Tenancy
Tenancy in Common
Partnership
Trust
不動産は、単独で所有する場合もあれば、夫婦、パートナー、友人、複数の投資家など、さまざまな形で所有されます。まず、夫婦や配偶者間で所有する場合、カリフォルニアでは①または②がよく選ばれます。Community Property = 共同財産という考え方です。
①と②はいずれも、夫婦がそれぞれ50%ずつの持ち分と占有権を持ち、売却や譲渡の際には双方の同意(署名)が必要になる点は共通しています。
大きな違いは何でしょうか?それは、どちらかが亡くなった際の持ち分の扱いです。
①Community Property の場合、片方が亡くなっても、その50%の持ち分が自動的にもう一方へ移るわけではありません。遺言の内容によっては、配偶者以外の第三者に引き継がれる可能性もあります(もちろん、生存する配偶者が一定の手続きを経て取得することも可能です)。
夫(50%)+ 妻(50%)
↓どちらかが亡くなった場合
亡くなった側の50%
→遺言に従って分配(配偶者とも限らなければ、複数名へ分配も可能)
② Community Property with Right of Survivorship の場合は、どちらかが亡くなると、その持ち分は自動的に生存している配偶者へ移転します。
夫(50%)+ 妻(50%)
↓どちらかが亡くなった場合
亡くなった側の50%
→自動的に配偶者へ100%移転
①または②、どちらが適しているかはご家庭の状況や資産計画によって異なるため、専門家への相談をおすすめします。
次回は、③ Joint Tenancy と④ Tenancy in Common についてご説明します。